第三河口

dai - san - kakou

ことし録った公募DJMixを振り返る (#ユーフリ出たい, #P_Party)

 

お世話になっている某Discordサーバーで、好きなことを自由に書くアドベントカレンダーの企画が立ち上がりました。

前回記事で触れたアドベントカレンダーの記事です。

 

はじめに

みなさ~ん!

 

公募Mix、録ってますか?

 

かく言う私は、10月に2本録ってそれっきりです。

 

やる気があるのか無いのか、なんとも言えない頻度ですね。

 

しかしながら片方は"初めて応募したDJMix"、もう片方は"初めて採用までこぎつけたDJMix"ということで並々ならぬ思い入れがあります。

 

両方のパーティが終わってそこそこ時間の経った今が良き頃合いかなと思いまして、今回はそんな2本のDJMixについて色々書き残していきます。

 

(好きなことを自由に書く企画とはいえ)かなり読者を絞ってしまうトピックな気もしますが、そんな日もあるよねってことでご容赦いただけると幸いです。

 

お伝えすること/しないこと

■ お伝えすること

  • 俺のMixのココを聴いてくれ (エゴ1)
  • 俺が仕込んだこの文脈を知ってくれ (エゴ2)
  • なんなら思い出とか裏話も聞いてくれ (エゴ3)

    最悪か?

 

■ お伝えしないこと

  • 良い公募DJMixの作り方 (私も知りたい)
  • パーティ当日の感想 (主題から逸れるので、すみませんが割愛します)

 

これは自分の中の考えの整理がメインですので、やり方や考え方の再現性があるかと言われると諸説です。が、ほんの少しでも誰かの助けになれば良いな、という思いを込めて記事にまとめたいと思います。

note.com

↑ Discordサーバーでお世話になってる方々が執筆されたDJ関連記事も参考にいくつか読んでいたんですが*1、私のスタンスもこれに近いです。

 

もっと言うと今回の記事はオタクの自分語りが多く含まれるので、そういうのを読む気分じゃない方はまたの機会にお会いしましょう。

 

前置きが長くなってしまったので、そろそろ振り返りを始めます。

 

振り返り自体も長いです。

 

UNDER Freaks 3rd Anniversary (#ユーフリ出たい)

"初めて応募したDJMix"です。

 

▼ 運営Twitter

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▼ 応募者まとめ

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MIX

読む前 or 読んだ後に聴いてくれたらもっと嬉しい

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タイトル「HALFTIME」について

DJMixのタイトルを考えて付けていた方々が私の前にちらほらいたので、折角だからと提出期限直前に急いで決めました。

 

楽曲の途中でBPMを半分以下に落とす展開が好きな点と、「どうせ自分のMixなんてパーティの休憩時間にもならないよ~」という謙遜半分・ふてくされ半分な感情を表したタイトルです。

 

楽曲/ブロックごとの振り返り

#1 月の兎はヴァーチュアルの夢をみる / 月ノ美兎

#2 backword (meleee remix) / somunia

#3 T-Rex / Mona San

 

ここまでを長めのインターリュードとして聴かせるつもりでMixしました。

Vtuber・Vsinger楽曲で入りつつもドロップで#3に繋ぐことでこれからめっちゃ変なDJMixやるぞ~というお気持ちを表現しています

 

 

#4 Can You Feel My Heart (Remix) / Bring Me The Horizon & Jeris Johnson

 

DJを始める前から好きな楽曲(のRemix)を強引にブチ込み枠その1です。

(>その2もあるのか?   あります…)

この楽曲は「公式の目に留まってRemixのリリースにまで至った」という経緯があり、ちょっとそれにあやかってみる意図もありました。

alpha-amp.tech

 

 

#5 秘密のTrapワレ - ETIA. / 一ノ瀬志希 (藍原ことみ)

#6 foleyterror / coa white

#7 All the Time (feat. Polearm) / kmoe

 

#4に続いて遅回しで繋いでいきます。(ETIA.氏が折角キーを下げて製作されたTrapワレをハーモニック・ミキシングの為に戻したのが忍びないなと思いつつ)

 

クラブで耳にする『秘密のトワレ』といえば"3 2 1 diffusion☆"から任意のデカいドロップになだれ込む展開がお馴染みなので、実験的にマルチネレコードのコンピから一発仕掛けてみました。

fnmnl.tv

 

そしてMix全体に緩急を付けるため、Hyperpop的なサウンドの楽曲をもう1曲続けた形になります。

 

#8 Sky High (hirihiri riddim edit) / Kizuna AI & Yunomi

 

8月8日のUNDER Freaks Vol.6(※開催延期)で一番楽しみにしていたゲスト・hirihiri氏のEditを拝借しました。MASSIVEですね。クソデカですね。

ハーフ主体のMixでも全然カチ上げられるぞというところをここで示したかったのですが、果たしてどのくらい伝えられたでしょうか…

これだけ気持ちが入っていたのに#7~#8の繋ぎでバタバタしてしまい、録り直しも間に合わなかったことが心残りです。こういったことが無いように期限ギリギリまでMixの内容を考えるのはよそうと思いました

 

#9 All My Friends (Vishnu Okuno Remix) / Madeon

#10 Haiiro no Kokoro (Fellsius remix) / 灰島銀華 (澁谷梓希)

 

緩急の"急"をもたらす意図でここだけBPMを160に上げています。

(#9はほとんど80ですが)

 

2曲とも、アンセムと化した原曲に比べるとだいぶ建付けが異なるRemixですが、UNDER Freaksのモットーであるところの「良い曲は良い」を想起しながらバイブス採用させていただきました。

 

#11 Mirage / キミノミヤ & 大蔦エル

#12 ninelie (KAN TAKAHIKO Remix) / Aimer with chelly (EGOIST)

 

4つ打ちをちょっとだけ差し込んでいるブロックになります。

採用理由は#9~#10と大体同じ(つまり深い理由が無い)ですが、「さすがに踊りやすい部分をどっかで作るか…」といった意識がこのへんで生まれていた気がします。

 

#13 Apollo Re:Coded (Kool Empire Remix) / Crystal Lake

 

DJを始める前から好きな楽曲(のRemix)を強引にブチ込み枠その2です。

この楽曲もまた、「公式の目に留まってRemixのリリースにまで至った」パターンだったりします。

 

ひとつ前の#12 (『鋼鉄城のカバネリ』EDテーマ) がこのRemixと同じく和の要素を含んでいるので、何とか繋げられるかな……と思い強行策に打って出ました。

 

まぁ~~~エゴが丸出しだったと思います。しかしそれでも聴いてもらいたかった

 

#14 One You Know / food house, Gupi & Fraxiom

 

私が2021年に最もハマっていた音楽で、どうにかしてDJMixに取り入れたかったのが「Hyperpop」でした。

そんなDJMixのサブテーマを締めくくるべく、『Food House』より1曲ピックアップしました。

 

(単純にサウンドが好みだったので飛びついて、根底にある精神性などは後から知ったクチです)

note.com

 

Hyperpop、既にピークアウトを迎えている感が否めないですが*2、久しぶりに本気でハマった音楽のひとつなのでしぶとく追っていきたいです。

 

#15 Figure (feat. 星宮とと) / VITICZ & Phritz

 

デカ箱でフルがけしたい2021年リリース曲の筆頭です。だから公募でも魂のフルがけ

 

Mixを提出して間もない10月9日に暴力的にカワイイ at ageHaのARENAで浴びた『Figure』がヤバかったです。

 

#16 ふた※のきも※の※んとの※みつ × de1irium / ハナカミリュウ

 

魂のフルがけその2

 

Mix全体が組みあがってきた辺りで終盤の構成(#14~16)を確認して、BPMを半分とかなんとかっていうテーマが何処かへ吹き飛んでいることに気づきましたが、テーマを決めるよりも先にこの曲で締めると決めていたのでこのまま突っ走りました。

 

感想

しんどかった~~~

※ もちろんそれだけじゃないです

 

「WOMBに立ってみたい!」とか「俺が好きな音楽(※クラブで聴ける機会があんまり多くない方面)を聴いてもらいたい!」といった気持ちこそありましたが、いざ挑戦するとオールジャンルMIXかつ一定のコンセプトを保つということに慣れてなさすぎて、生みの苦しみが尋常ではなかったです。(初挑戦というのもあった気がしますが)

 

応募があったのは総勢47組。

なかには既に各地で活躍されているベテランの方も沢山いました。

公募企画としては比較的長めな「40分以内」という時間規定、さらには「私にとってのUNDER GROUND」という公募テーマも相まって、非常に濃厚なMixが出揃っていた印象です。

内心チビりながらMixをブン投げました。

 

とはいえ、他の応募者が一体どんな風に自らのUNDER GROUNDを表現したのかという所を真面目に聴いてみたりとか(すごく勉強になりました)、自分のDJMixを直接褒めていただく機会が生まれたりとか、日々マイペースに配信DJをやってるだけでは得られない経験が多かったので、挑戦して良かったと確信しています。

 

反省点は、UNDER Freaksというパーティへの理解・複数人で1つのパーティを作り上げることへの理解が足りていなかったことです。

 

自分のDJMix、好きっちゃあ好きなんですが公募企画もパーティも落ち着いた頃に聴き直したら「何だかワンマンのライブセットみたいだな…」という感想を持つようになったんですよね。

(それが上手くハマる場合もある一方で、全体を通して表現されるコンセプトが肝なパーティもあると思い始めてます。UNDER Freaksはどちらかというと後者なのかなと)

 

振り返れば振り返るほど無謀なチャレンジだったと思いますが、そのぶん得るものが多かった企画でした。

 

こぼれ話

新木場ageHaにVIRTUAFREAKの最終回を見に行った12月4日に、UNDER Freaks主催の風沢タケルさん(@heytakeru)と初めてお話しする機会がありました。

 

このとき、先述のMixタイトルに込めた意図とか、アンダーグラウンドの表現に走った部分を真っ先に褒めてくださったのがすごく嬉しかったです。

 

(↑ お話しした直後にバグった距離感のリプライを飛ばすくらいには浮かれていました。ちなみに"本当に良いコンピ"とは Migratory Bird | windjammer の事)

 

 

P P@rty!!!!!!! FINAL (#P_Party)

"初めて採用までこぎつけたDJMix"です。

ここからめっちゃアイマスの話するぞ!

 

▼ 当時の出演告知

MIX

www.mixcloud.com

 

楽曲/ブロックごとの振り返り

 

#1 Introduction / Jazz Wizard's Party

いきなりジャズアレンジの同人CD音源からMixをスタートさせてみました。

どの楽曲のアレンジか、お気づきになったでしょうか?

youtu.be

シンデレラガールズ5thライブツアーの開演BGMです。

これをCDのイントロダクションに持ってきているのが粋ですよね。

 

 

#2 Shine!! (kmsn bootleg DnB remix) / CINDERELLA PROJECT

#3 S(mile)ING! -For Rin Rearrenge MIX- / 渋谷凛 (福原綾香)


デレ5thライブツアーは全公演において『Yes! Party Time!!』か『Shine!!』のどちらかで始まっていたことを思い出して#2はコレにしました。

 

#2~#3の繋ぎはドラムンのビートを#3のAメロまで引っ張っている点で"変じゃないかな?"と少し不安でしたが、それを補って余りある『S(mile)ING! -For Rin Rearrenge MIX-』という楽曲のパワーがどうにかしてくれていた気がします。

 

#4 全力☆Summer! / 棟方愛海 (藤本彩花)

 

「あやか」繋ぎです

嘘、#4~#6をやりたすぎてかなり強引に繋ぎました。

絶対にもっと自然なやり方があったはずだし、あまりの温度差に怒られが発生してもしょうがないとさえ思ってましたが、何とかなっていたみたいです。皆さんの懐が深くて助かりました。

 

このカバー自体は、すごくアイドルと曲の相性が良いですよね。

 

#5 スポーツ! スポーツ! スポーツ! / 高坂海美 (上田麗奈)

#6 From Teacher To Future! / S.E.M (伊東健人, 榎木淳弥, 中島ヨシキ)

 

きっとどこかのアイマスオンリーDJイベでも発生しているであろう、超ポップな三三七拍子繋ぎ。

 

「みんな最高~!」をエコーで飛ばしつつFTTFに突入するのがバカ気持ち良いです。何度でも擦っていきたいコンボですね。

 

#7 Secret! Playful! Drive! / S.E.M (伊東健人, 榎木淳弥, 中島ヨシキ) & Jupiter (寺島拓篤, 松岡禎丞, 神原大地)

#8 SMOKY FRUITS / 水瀬伊織 (釘宮理恵), 三浦あずさ (たかはし智秋), 双海亜美 (下田麻美)

 

ライブで披露される可能性が相当低いので、代わりにDJで流すことによって一定の充足感を得ます。ブラス込みの生バンドで聴きたすぎる。

 

#9 クライマックスアイランド / 放課後クライマックスガールズ

 

シャニマスの楽曲をひとつは入れたかったのと、#10に繋ぎやすいことを理由に採用。

アウトロの最後の最後で鳴っているSEが#10冒頭のそれと似ていることに着目して、ラスト数秒だけしれっとBPMを20くらい上げながら繋いでいます。

 

放クラの5周目pSSR思い出アピールを背後に映しながらDJすることが最近の夢

 

#10 ミラクルテレパシー / 堀裕子 (鈴木絵理)

 

P P@rty!!!!!!!には事前に「推し曲」を宣言して、出演時のMixに必ず取り入れるというルールがありました。

公募でもこのルールが存在していて、1曲選ぶのにはかなり悩みました。

 

初めて観に行ったアイマスライブがデレ4thSSA公演1日目だったんですが、デレステを多少触っていただけで知らない曲の方が全然多かった時期に同楽曲のパフォーマンスで喰らった思い出があるのが選定理由になります。

 

 

#11 GOIN'!!! (ragia Remix) / CINDERELLA PROJECT

#1~#2がデレ5thライブツアーの冒頭をなぞる選曲だった一方で、
最後は4thライブの終盤でお馴染みだったこちらで締めることにしました。

 

原曲でも全然よかったんですが、#2でドラムンベースのRemixを使ったので終わりにも同系統のRemixを使うことで"一周してきた感"を出そうとしました。

 

感想

とにかく採用いただけて嬉しかったです。

 

P P@rty!!!!!!! は以前から配信を何度か観てましたが、「イベント終わりか?」と思わせるような火力のセットが結構な序盤で披露されたり(自分もvol.12出演時にやった)アイマスシリーズの内の1ブランドに限定したDJがあったりと、一人ひとりのコンテンツ愛が手番ごとに炸裂する様子が印象的でした。

 

実際のアイマスライブでも、演者の組み合わせ・各楽曲の披露回数・J●NGOのバイブス采配などが絡み合って想像だにしないセットリストになることが結構ありますが、これに近い状況が毎回生まれていた気がします。

 

そういった点を踏まえると、UNDER Freaksの振り返りのほうで言った「ライブセットのようなDJMix」であることが今回はうまく活きたのかなと思っています。

 

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(▲結果発表時の主催・わたげ改さんのコメント)
イベントの解釈が間違っていなかったという安心感と採用の歓びが一気に身体へ押し寄せてきた瞬間でした

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。少しでも面白がってもらえたら幸いです。

 

逆に、「オメーのMix / オメーの記事、ココが気に入らねえよ!」というのがあったらクラブで言ってくれると励みになります。

インターネット上では勘弁してください。テキストベースだと温度感が分からなくて凹むので

 

今年中のDJ出演予定はもう無いので、ここからはインプット期間のつもりで音源ディグやMixの練習、もうちょっと読みやすい記事を書く勉強を腰据えてやっていこうと思います。

 

またお会いしましょう。

*1:ちなみに引用させていただいた上記のnoteは非常に分かりやすかったです。DJMixの構築をTCGに喩えた解説には思わず膝を打ちました。

*2:代わりにdariacoreの話ばっかり聞こえてくる時期があって最近はそれさえも過ぎ去っていきそうな気配を感じている